--2005/03/24----------
◇「過去と未来は変えられない」
…「変えることができるのは、いまこのときの自分だけである」と続く交流分
析創設者エリック・バーンの言葉はあまりにも有名です。交流分析以外の世界
でもいろいろな方が引用・応用されていることはご存知でしょう。
また、交流分析には、
・人は誰でもかけがえのない貴重な存在である(OKである)
・人は誰でも考える能力をもつ
・人は自分の運命を自分で決定し、その決定は変えることができる
などの基本的考え方もありますよね。
去る3月19・20にチーム医療で行われた杉田峰康先生による「脚本分析」ワー
クショップは、まさにこれらを実感できるワークでした。
30名が参加された中、2日間で、10件以上のワークがなされたでしょうか。
すでに心理職として活躍している人や、他の専門職として心理学を活用してい
る人もいらっしゃれば、交流分析に触れるのもほとんど初めてといった方まで
様々でしたが、みなさんそれぞれその人なりの「テーマ」を抱えていらっしゃ
ることがわかりました。
たとえ健全で社会に適応して生きている人であっても、一つや二つ、「テーマ」
や「課題」があります。
日頃「ちょっと気になる」レベルのものだとしても、ワークとして取り出し自
分を見つめると、それが案外自分の日常に大きく影響していることに気づかれ
た方もあるようでした。
また、自分の行動・態度を変えることで相手との関係も良くなっていきそうな
実感を持った方、心の中での意味づけを変えたりずっと持ち続けていた考えや
感情を手放すことで、自分を縛っていたものから解放された方など、みなさん
清々しい表情が印象的でした。
まさに「自分を変える」ことが大切なのだと実感しました。
(相手を変えたり、相手に期待するのではなく)
ワークの中で杉田先生が話されたことで印象に残ったものをご紹介しましょう。
心の中の深い部分でなく行動や態度などちょっと意識すれば変えられる部分のパ
ターンを変えるだけでも、相手との関係に変化が生まれる事があるかもしれませ
ん。
●ゲーム=結果の中に目的がある
相手に嫌な思いをさせる。それを自分から仕掛ける。
=間接的攻撃・秘めた敵意
例:片付けない、引き伸ばす、はい、でも・・・
●相手を変えようとするのはゲーム。
ゲーム(マイナスのストローク)を少なくした暮らし
=プラスのストロークの増加
=傾聴する(要求したり、自分を分かってもらおうとするだけでなく、相手を
わかろうとする)
★傾聴は、最大のプラスのストローク
●「でも」「けど」のかわりに「だから」と言葉をつなげよう。
「でも」はすべてをくつがえしてしまう。
●「できない、できます」でなく「やりません、やります」にすることで、自己
コントロールできるものとなる。
・・・いかがですか?皆さんも日常のちょっとした行動や態度を変えることで、
よりいきいき生きることにトライしてみては?
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