--2004/12/22----------
◇「『すいません』と『会釈』」
クリスマスに年末年始の準備…。街は多くの人で賑わい、いつもにもましてあ
わただしい雰囲気が漂い始めました。
こんな時期だからこそ、「すいません」と「会釈」の出番です。
このメールマガジンをご覧のみなさまは、心理学やコミュニケーションについ
て詳しい方も多いでしょうから、「そんなのあたりまえ」かもしれません。
でも、案外、日常で「すいません」や「会釈」をあまり使っていない人も少な
くないような気がしますが、いかがでしょうか?
「すいません」と言いながらちょっと「会釈」をする。
それだけで、自分も相手もとても気持ちよく過ごせることが多いのに…。
「すいません」そして「会釈」。
その瞬間、エネルギーをちょっとだけ使うだけなのに、それを面倒くさがって
やらなかった結果、自ら不愉快になる人、いませんか?
混んだ電車から降りるとき。
電車のシート、自分のおしりの幅には少し狭い空間に座りたいとき。
狭い書店の通路で、こちらが通りたいことを気づかずに本を探している人に。
道いっぱいに広がって楽しそうにおしゃべりしながら歩いている人たちを抜
かしたいとき。
スーパーで、自分も見たい陳列棚の前で覆いかぶさるようにして品定めをし
ている人に。・・・
黙って相手を押しのけたり、こちらの存在を知らせる合図をしていないのにも
かかわらず「まったく、礼儀のない」などとにらんでみたり・・・。
結果、自分自身が不愉快になるだけでなく、相手へも不快な気持ちにさせるよ
うな行動をしてしまっている。
「イヤだな」とムッとした気持ちを「ボール」にたとえると、私たちはそんな
「ボール」を持っていたくないので、油断すると他者にポイッと投げてしまう
ことがあります。投げられた人は、またムッとしてポイッと誰かに投げる。
まるでラグビーのパスみたいに、人から人へ伝播することもなきにしもあらず。
でも、「すいません」と「会釈」で、互いに気持ちよくその場をかわせたら、
その後は互いに清々しい気持ちでいられるかもしれません。
「すいません」も「会釈」も使って減るものでなし。
あわただしく忙しいこの時期だからこそ、大いに活用されてはいかがでしょう?
みなさまが、いい気持ちで年末年始を過ごせますように・・・。
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