--2004/06/08----------
◇職場でのストローク
今号では、TAに関する新刊書籍「ストロークで未来を変える」をご紹介しまし
たが、最近、「ストローク」がいかに職場の活性化に重要かということをしみ
じみ感じる記事を読みました。
日経ベンチャー 2004年2月号 第2特集「やめるな朝礼」より
「TAを楽しむ本 心のおしゃれ(加藤浩一著)」を発行している、株式会社沖
縄教育出版さんの朝礼の話です。
この会社は、書籍販売だけでなく健康食品の通信販売も手がけていて、今はそ
ちらの事業も大きくなり、このご時世に毎年20%増収の実績を上げています。
その秘訣が、朝礼にあるようです。
沖縄教育出版では、毎週月曜日の朝、1時間というロング朝礼が行われるのだ
そうです。その時間に、単なる業務報告や社内連絡だけでない、社員が元気に
いきいきと働きたくなるような内容が盛り込まれています。
健康食品を購入したお客様からの感謝の手紙を読み上げる、「お便り紹介」タ
イム。社員はその手紙のメッセージから、自分の仕事が人の役に立っているこ
とを実感するそうです。
また、社員同士が誰かの役に立っているかどうかお礼を言い合う「ありがとう
委員会」という時間もあります。互いにお礼を言い合うことで、職場には暖か
な雰囲気がただよい、涙や笑いや拍手に包まれるのだそうです。
まさに、これらは「プラスのストローク交換」ではありませんか!?
職場では、スピードや効率化が求められ、ともすれば社員同士も最低限のビジ
ネスライクなやりとりだけで用件をすましがちです。時間をかけた暖かなコミュ
ニケーションをする暇があるなら一つでも仕事にとりかかった方が、早くゴー
ルに近づけるような気になってしまうのでしょうか・・・?
しかし、この事例を読むと、一見遠回りのように感じられる「プラスのストロー
ク交換」に時間をとることが、実はゴールへの近道なのかもしれないと私は思
いました。みなさんはいかがでしょうか?
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