◆四季折々.....2001/08/02:雷鳥のヒナ
第3日目(8):岩苔乗越→三俣山荘:鷲羽岳頂上付近にて
|
稜線にへばりつくようにハイマツが茂る鷲羽岳周辺の道で、雷鳥に出会う。
今回の旅は、初日、弓折岳下分岐を過ぎて稜線にハイマツが生えているあたりから、近くに遠くに、雷鳥の声を耳にしながら歩いていた。
昨日の朝は、双六山荘のそばで飛ぶ姿を見た。
間近で見たのは、この旅ではこれ一度きり。
親鳥とヒナのペアだった。
|
ハイマツの木とにあわせたカモフラージュ
|
親鳥は、ヒナを守るために、自分に気を引かそうとわざと登山道の目立つところを歩く。
夫がそれについていく。
私はその隙に、岩の後ろに隠れて警戒しているヒナに、写真をとらせてもらった。
親鳥は、夏は岩や樹にあわせて黒っぽく、冬は雪に合わせて白っぽくなる。
ヒナは、岩や草樹の中でも目立たない、親とはまた違った羽模様だ。
目立たないように生きている。
臆病で、すぐ岩やハイマツの下にもぐりこむ。
カメラにおさめられてラッキー。
ヒナが逃げないうちにと、その時は慌ててシャッターを押すだけだった。
帰宅してよく見ると、画像右上あたりに、谷間が写っている。
谷といっても、鷲羽岳山頂が2924mで、写っている谷の部分は多分2500mあたりだろう。三俣山荘がだいたいそれくらい。
昨日、三俣山荘から雲ノ平に行くのにさらに谷に降りたが、そこがおおむね2300mだ。
・・・高い・・・。
ヒナを写したあと、欲張って親鳥も追いかけたが、惜しくもハイマツの中にもぐりこまれてしまった。
|