“心の教室”だより【2001年2月】
みなさん、こんにちは。この冬は雪が多いですね。気温も例年より低いようです。それでも、
私の家の近所では梅が咲き始め、木々の芽もふくらんできました。一見眠っているように見え
る自然も、見えないところで春の開花や芽吹きに向けて準備をすすめているのです。外に見え
る変化だけがその木のエネルギーの量ではなく、内側で育っている力もあるのだということが
わかる季節です。みなさんの身近なところでは、どんな春の気配が見つかるでしょうか?
【コラム:「わたし」から「あなた」へ】 < ストレスとのつきあい方 >
先月末に早くも高校の推薦入試発表があったようですが、今月は、3年生にとっては勝負の
月、1・2年生にとっては、学年末試験の月ですね。なんとなく落ち着かなかったり、イライ
ラ、モヤモヤする時もあるかもしれません。今月は「ストレス」についてちょっとお話しよう
と思います。
「ストレス」って聞いたことありますか?日本語にすると「精神的緊張」などといわれたり
します。ストレスは、ストレスの「もと」となるものと、その「受け止め方」によって、程度
が変わってきます。ストレスのもとはいろいろあります。極端な寒さ・暑さ、騒音、飢え、睡
眠不足、体の慢性的な疲れ、人間関係のこじれ、生活の変化などなど。
(試験は、どうでしょう?)
このような、外から来るストレスのもとは、避けられるものもありますが、仕事や勉強など
「やらねばならないこと」や、災害など「思わぬできごと、さけられないこと」もあり、場合
によっては自分の力ではコントロールしにくいことがあります。
しかし、ストレスの「受け止め方」は、その人ひとりひとりが工夫できることです。試験で
も、「よし、やってやろうじゃないか!」と思う人もいれば、「あーいやだ」「つらい」「緊
張する」などと感じる人もいるわけです。「感じ方」のその奥には、その人の「考え方」があ
ります。ストレスを楽しめる時、私たちは、しんどい中にも何かプラスの目標や、プラスの意
味付けを持っています。「この試験をがんばることで、先の道がひらけるんだ」「試験は自分
の力試しだ。だけど、その点数が悪かったからといって、私という人間がダメなわけじゃない。
またがんばればいい。」など。
この時期、みなさんにとっては大変な時期でしょうが、みなさんなりのプラスの考え方や意
味付けをもって、乗り越えていって下さい。応援してます!
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