“心の教室”だより【2000年12月】
みなさん、こんにちは。20世紀も残すところあと数週間となってしまいました。私が子供
の頃は、21世紀というと遠い未来のような感じでしたが、自分が今、その時代の移り変わり
の真っただ中にいるのは、なんだか不思議な気分です。年末になるといつも、「来年は○○し
たいな」などと考えますが、今年の年末から年明けにかけては、「21世紀は○○な私になり
たいな」と、夢をより現実にするために計画を練ろうと思います。
みなさんの夢は何でしょう?
【コラム:「わたし」から「あなた」へ】 < 人間関係の光と影 >
ある資料によりますと、中学生の悩みで多いのは、
・ 交友関係(友達、異性、いじめ)
・ 学校生活(部活、先生との関係、学校へ行きたくない)
・ 家庭生活(家族関係、家庭内暴力)
・ 進路
などだそうです。悩みの多くに「人間関係」がからんでいることがおわかりでしょう。同世代
の多くの仲間達が悩むテーマのようです。中学生に限らず、大人の人の悩みにも「人間関係」
のテーマは多いといわれています。
みなさんも、友達との間でイヤな思いをしたり、嫌いな部分を発見してしまったり、いがみ
あったりという経験をお持ちの人も多いことでしょう。イヤな経験をすると、どうしてもその
相手や、似たような出来事の「影(マイナスの部分)」に目が行きがちです。でも、そこで一
呼吸して考えてみて下さい。「イヤだな」と思う人にも良い所もあるし、似たような出来事が
同じようにイヤな結果となるとは限りません。
「影」は「光」があるからこそ見えるのです。イヤな気分の時は、周囲の人や出来事に心を
閉ざしてしまいがちです。それ以上自分がイヤな思いになったり傷ついたりすることから守る
ためには、ある意味当然の行為とも言えます。でも、みなさん、「光」にまで心を閉ざさない
で下さい。人間関係のわずらわしさを避けるには、人間関係から外れたり心を閉ざせばすむこ
とですが、それによって、「人間関係の素晴らしさ」まで失うことになってしまいます。
周囲の人や出来事のなかから「影」を見つけるのがあなたなら、「光」を見つけるのもあな
たの心なのです。
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